学問

今夜は

徹夜かもしれん・・・。鼻炎の薬飲んで猛烈に眠い・・・。 我が生涯には悔いがありすぎである、未だ生涯半ば以前にして・・・。

英語で論文

書き終わってから悩むのもなんなのだが。 どっちを買うべきか両方買うべきかそれとも買わなくてもいいものか。 (多分)イギリス方式。4月に出たはずの第2版はamazon Japanではいつまでたっても「3〜5週間以内に発送」で、「手に入らなかったからキャン…

メモとして(アイルランドのking, lordの望まれるべき資質=理想像)

初期中世の法律及び中期〜後期中世までのナラティブ史料より。 支配下の人々と対等でありお互いに相互義務を負いそれを果たす者 権威と責任の間でバランスのとれた行動をなす者 彼らに対して責任を負い、代理人となって交渉を行うことによって家人(kinsmen)…

熊野 聰『ヴァイキングの経済学』

ヴァイキングの経済学―略奪・贈与・交易 (historia)作者: 熊野聡出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2003/01/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (6件) を見る最近の興味の対象が北欧に向いてきたのは、「アイルランド初期中世…

先週ぐらいに読み終わった

ニーベルンゲンの歌〈前編〉 (岩波文庫)作者: 相良守峯出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1975/01/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (23件) を見るニーベルンゲンの歌〈後編〉 (岩波文庫)作者: 相良守峯出版社/メーカー: 岩波…

アイルランド語を学ぶ

やっと翻訳が出た。英語版を買ってきてしまったわたしは・・・。アイルランド語文法 コシュ・アーリゲ方言 Learning Irish作者: ミホール・オシール,梨本邦直,京都アイルランド語研究会出版社/メーカー: 研究社発売日: 2008/01/24メディア: 単行本(ソフトカ…

文学から読み解くアイルランド史

アイルランドの文学精神―7世紀から20世紀まで作者: 松岡利次出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/03/15メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る副題から見ても分かるように、7世紀の初期中世文学(聖人伝など)から20世紀まで…

アイルランドで最も有名な伝説

The Tain: a New Translation of the Taain Bao Cauailnge (Penguin Classics)作者: Penguin Press,Ciaran Carson出版社/メーカー: Penguin Classics発売日: 2007/10/25メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (2件) を見る一般にTáin(トーイン)と呼…

アイルランド史関係

Feil-sgribhinn Eoin Mhic Neill (Celtic Studies)作者: John Ryan出版社/メーカー: Four Courts Pr Ltd発売日: 1995/01/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る40年代に出た本の再販。ただいま出版社で割引してたので思わず飛びついた…

雑誌論文のコピー

留学したての頃、何を考えていたのか両面コピーをしていた。値段は片面コピーした時と変わらないので、節約のためではなく、おそらく帰りの荷物の重量を考えて、だったのかも知れない(これも節約のため、と言えなくもないが)。人によって好き好きはいろい…

歴史を叙述するということ

初期中世のアイルランドに於いて、ということだが。 アイルランド初期中世史の研究が盛んなのは(日本ではほとんどやってる人はいないが)、この時代、7〜9世紀に書けての文字史料が比較的豊富であるから、だと思われる。特に法律に関してはこの時代に大量…

相反する法律条項

相反したり、そこまで行かなくても一部矛盾したりする法律条項が出てきた時、 それを扱う時の立場ではっきり書かなくてもどう解釈したか、 どういう立場でその法律を扱っているか分かってしまうことが非常に怖い。 現在はとりあえず一般的に捉えられている方…

五体合体、聖人ロボットだっ!

8世紀初頭に編纂された(ほぼ確定的)『アイルランド教会法令集(Collectio Canonum Hibernensis)』、第49書「殉教者について」、第10章「トランスラツィオ(移転)された殉教者の復活について」より。 オリゲーネス曰く、殉教者は灰のあるところにて復活…

口頭の重要性

中世史の研究で頻繁に参照される史料が、チャーターとかシャルトとかと言われる記述史料である。 アイルランドが「特殊」と言われる理由の一つに、この手の史料がアングロ・ノルマンがやってくる12世紀以前には、 ほとんど無いことが挙げられる。 逆にナラテ…

気になる本(ほぼ購入確定)

Ireland and Wales in the Middle Ages作者: Karen Jankulak,Jonathan M. Wooding出版社/メーカー: Four Courts Pr Ltd発売日: 2007/05/05メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る出版社の情報では今月発売予定。 ここは発売予定出していて…

新刊・アイルランド中世史関係

Making And Meaning in Insular Art (Triarc Research Studies in Irish Art)作者: Rachel Moss出版社/メーカー: Four Courts Pr Ltd発売日: 2007/04/06メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る Comprising papers from the 5th internatio…

Irish Preaching

Irish Preaching, 700-1700作者: Alan J. Fletcher,Raymond Gillespie出版社/メーカー: Four Courts Pr Ltd発売日: 2001/08/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る 残念ながら出版元でも out of print なんではあるが。 国内では明治大…

古アイルランド語を学ぶ

一般に、まず最初に使用するテキスト。Old Irish Workbook作者: E. G. Quin出版社/メーカー: Royal Irish Academy発売日: 1975/01/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見るOld Irish Paradigms: And Selections from the Old-irish Glo…

UCDにおける古アイルランド語教育に対する研究者たちの陳述

過去の日記でも書いたのだが、現在留学中の大学では、中世の研究(歴史だけでなく文学や言語学)に必要不可欠であり、わたしの留学目的の最大要因の一つである古アイルランド語の教育が、財政的な理由でカットされつつあるのだが、それに対して他大学や研究…

本日の再確認

Living With the Dead in the Middle Ages作者: Patrick J. Geary出版社/メーカー: Cornell Univ Pr発売日: 1994/11/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る確認のために2章と4章の一部を流し読み。 やっぱりなんか凄い。 これまで色…

アイルランドのアルファベット

ダブリンの街中でも時々見かける、アイルランド語独特のアルファベット。大学の古アイルランド語の先生はこれを説明する時いちいち、「ラブリー・カーブ」とか「ラブリー・フォーム」とかいってラブリー連発するのだが、普通のアルファベットを見慣れた目か…

ペカペカ光る聖人、怒る

アイルランドが誇る3大聖人、聖パトリック、聖ブリジット、聖コルンバさんのうち、聖コルンバさんの聖人伝を読んでいたのだが、この方の元にはよく天使達か、光の柱とか球体の形で聖霊とかが訪れるんだが、そのせいで良くいろんなところでペカペカ光るのだ…

初期中世アイルランドの修道院教会制度

さて、序*1の状況を前提とした上で、本題に入る。 意外に、というか当然、というのか、日本だけでなく世界的にも中世史の世界で、アイルランドのこの時期の修道院教会制については、古い学説で理解されていることが多い。古い学説、というのは、それまで「ケ…

一昨日注文した本

amazon.ukに。Celi De in Ireland: Monastic Writing And Identity in the Early Middle Ages (Studies in Celtic History)作者: Westley Follett出版社/メーカー: Boydell Pr発売日: 2006/11/30メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る昨…

ちっこいノート

をネタ帳として買ってみた。30セント。めいど・いん・あいるらんど。とりあえず論文に使うネタをちらちら書いて、それらをこねくり回すものとしては、昔の人間である私にはコンピュータは使えないので。こねくり回すうちにアウトラインができないかなー、今…

初期中世アイルランドの修道院教会制度・序

長いな・・・。この間読んだ論文に上手にまとめてあったので、更にそれをまとめて書いてみる。 その前に。「修道院教会」という語を、今回は使用する。「修道院/教会」、という書き方もしてみたが、monastic-churchという用語の直訳でもいいではないか、と…

小さな悩み

例えばアメリカ人の書いた論文を読んでいて、「center」というスペルを見たとする。 そしてそれを含む文を、そのまま自分の論文に引用したいとする。 わたしはアイルランドの大学院に提出する論文を書く予定なので、 自分が書いている文でその単語を書く時は…

忘れてたよ

大事な人物を・・・。 んで買うことにした。The Resurrection of the Body: In Western Christianity, 200-1336 (Acls Lectures on the History of Religion)作者: Caroline Walker Bynum出版社/メーカー: Columbia Univ Pr発売日: 1996/02/01メディア: ペー…

聖遺物とは?

このところ(というか先月からずーっと)聖遺物やら、守護聖人やら、お墓やらの論文を読んでいて、最近は特にアイルランドにおけるそれらについての論文を読んでいるのだが、読んでいる内に分からなくなってきたのが、「何が聖遺物か」と言うこと。たとえば…

[本」Local Saints and Local Churches in the Early Medieval West

Local Saints and Local Churches in the Early Medieval West作者: Alan Thacker,Richard Sharpe出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand発売日: 2002/12/26メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る以下目次。 1, Loca Sanctorum: The …