烏に単は似合わない

烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ (文春文庫)

烏に単は似合わない 八咫烏シリーズ (文春文庫)

和風宮廷ファンタジー、宮廷というよりも、王子の心をとらえる若い女性たちの争いと、友情と、愛憎劇、というきゅんきゅんものかと思って読んでいたら…。
最初の2ページを後半になるにつれて何度も読み返す。そして気がつく作者の意地悪な意図。
設定が凝っているファンタジー好きとしては、舞台設定はまことに好みの作品。
語り手のキャラは、萩尾望都のマンガに出てきそうなタイプ。あー、どこか既視感のある怖さ。