偉い人の呼び方

痛いニュース(ノ∀`):ブッシュ大統領が法王に「サー(sir)…バチカン関係者あぜんと言うニュースをブログ界隈で見かけるのだが(でも怠け者なので目についたヤツしか見てない)、まあ我が国の首相ほどは痴/呆ではないと思うし、ブレインはすごそうだからおそらくわざとじゃなくて、政治的理由があってのことだと思うし、別にこの話自身にそれほど興味はないんだが、一つ小姑的突っ込みを。

バチカン市で9日、ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)に内謁したジョージ・W・ブッシュGeorge W. Bush米大統領は、法王に対し用いられる尊称「聖下(His Holiness)」ではなく「閣下(sir)」と法王に呼びかけたと報道された。

いや、本人目の前にしたら「Your Holiness」じゃないの〜? と。ま、そんだけなんだけどね。基本的に本人に語りかける時はYour ○○、よね。Your Majesty(陛下)とか、Your Highness(殿下)とか、Your Grace(閣下)とか。で、人との会話で出てくる時はHis (Her) Excellency(閣下)とか、His (Her) Lordshipとか。「氷と炎の歌」呼んでるとよく出てくるんだけども。まあ日本人にはほとんど必要ないよな、しかもアイルランドにいるとこういう感覚なさそうだし。SirもMa'amも聞いたことないもんな、いきなりファーストネームで呼ぶし。初対面からお友達ですか。イギリスに行くと呼びかけが違ってぎょっとするよ。
思いっきり関係ないが、コードギアスブリタニア側にいるスザクがいちいち命令に対して「Yes, My Lord」というのがおかしくて仕方ない。ニヤニヤしながらしか見ていられない。しかも中の人は櫻井孝宏だし。Yes, Sirは使いたくなかったんだろうなぁ、とか思ってみたけど。


あ、小姑的突っ込みはこれだけではなかったのだ。なんだか新聞とかニュース記事とかとりあえず「法王」って使うんだが、そろそろ「教皇」にしないか? 法王って言うのは日本史用語を世界史用語に代用していた時代の名残なんじゃないのか? 法王って書かれると「後白河?」とかって反応しちゃうんだが。西洋史の論文で「ローマ法王」なんて書いたら笑いものだ。かつて司教を「僧正」、大聖堂を「大伽藍」って書いちゃった感じなんすけど。キリスト教の僧侶たち、みたいな感じ。
あと、わたしはなんとなく好きで「聖下」と書いたりしてるが、論文上では見たことないのよ(単にわたしの勉強不足かもしれんけど)。「猊下」が多い気がする。まあ、どうでもいいんだがね。