George R. R. Martin. A Feast for Crows

A Feast for Crows: A Song of Ice and Fire: Book Four

A Feast for Crows: A Song of Ice and Fire: Book Four

氷と炎の歌シリーズ第4巻。
やっと読み終わったわけだが。前作読み終わって半年以上経ってからやっと読み始めたんで、
全然覚えてないし。思い出すために自分のブログ読む始末だし。
しかも読み始めたら誰だったっけ、という今まで全然焦点当たってない人物が、
たった一度きりの語り手としてでまくるし。
今までとはかなり違う構成。そして最後に書かれているが半分ぐらいの人物が放置プレー中。
今回は本土というか、特に王周辺の人物と王国に焦点を置いていて、
次作で放置された長城(Wall)とか竜の少女王とかいなくなっちゃった小人君が出てくるそうだ。
どうでもいいがmost of them were doomed, or better, nearly doomedで、
「えええええっ! これでまた一年以上放置プレーかよ」という人ばっかり。
焦らしすぎも男らしくないです。
以下バレ。
バレを書くのは忘れちゃうからなのよね。
まず最初と最後にちょっとだけ出てきたDorne。王都で殺されたThe Red Viperへの復讐を誓った彼のbastard daughtersがことごとく伯父であるPrince of Dorneによって幽閉、されていたと思ったら自由に行動させてもらっているようだ。娘は弟の婚約者でありPrinceの被後見人となっている王の妹Myrcellaを女王にするべく行動を起こすが、誰かの裏切りにあいことが露見、愛していたMyrcellの保護者にしてKingsguard, Arysは死亡、本人は塔に幽閉されて段々やる気がなくなったが最後に父とやっと会見して、父が旧王朝の最後の王太子の妻となり、反乱軍に殺された娘のための復讐で、娘を旧王朝の最後の王子に嫁がせる計画を立てていたことを吐露される。でもその王子はかなり前の段階で殺されていたわけで。ともかく今まで静かに知るように見えたDorneに反乱の気が十分あるのが分かった。
これも最初の頃と最後の頃に出てきたIron Islandsの面々。娘が「女だけど王の一人残った子供として王となる!」と鼻息荒かったが、結局元王の弟が嫌がる、元王の生きている中ではすぐ下の弟、Crow's Eyeがmootで王に選出。大船団率いて南下、各地を制圧・略奪しまくり、王位を巡って争った弟Victarionに「王にふさわしい嫁を迎えに行け」と命じる。で、命じられた方はしょうがなく行く様子を見せながら、その娘を自分の嫁にしてやると心に誓う。で、その娘が竜の少女王だったりするわけで。
SamはJonに命じられて102歳になる(王国で最年長者であったことが判明)Maesterを連れてOldtownに向かうが、Maesterの調子が悪化する一方で船に乗せられず、乗ってきた船には返金してもらえないままBravosでしばし過ごす。金がなくて寒いので体調悪化は止まらず、万事休すところでSummer IslanderのQuhuru Moの船に乗せてもらえることになる。持ってきた本を売ることで。で、彼の船の船員に、Maesterが聞きたがっていた「生きている竜がいる」という噂が本当であることを聞く。実は竜の少女王の叔父だか大叔父だかであるMaesterが、予言に言われていた世界を救うとか言う王が彼女であることに気がつき、Oldtownに着いたらArchmaesterに頼んで、彼女のところにMaesterを送るよう頼んで、船上で死亡。ところで一緒に乗ってきたGillyの子供が彼女本人のではなく、ほぼ同時に生まれたMance Rayderの子供であることが判明。SamはとりあえずOldtownでの居場所を見つけたが、Gillyの処遇については決めるところまで行かなかった。
BrienneはHoundと一緒にいたという娘がSansaではないかと思って(本当はArya)探していたが、彼が結局のところ死んで葬られたことを知る。どうしたらいいか分からないまま連れ(小人のsquireとかつて彼女に嫌がらせをしていた騎士、放浪するsepton)と一緒にゆるゆる北上するが、Tridentの宿でoutlawsに捕まりある場所へ連れて行かれる。で、そこにいたのはかつてのCatelynで、Red Weddingで殺されたのだが何度でも生き返るLord of Lightningに命をもらい(彼は本当に死亡)復讐をし始めている。で、Jaimeに渡された剣を持っていたために裏切ったとされ、木に吊されて「ああ、段々暗くなってきた」というところで終了。かつての語り手の一人であったCatelynひどす。子供がすべて死んだと思っているからしょうがないのかも知れないが、子供たちが知ったらその時どう思うだろう?
SansaはLittlefingerの娘のふりを相変わらず続け、病気がちのRobert坊やが死んだあとにArrynの主人となるであろう若者の気を引け、うまく婚約まで持ち込め、と命じられるところで終了。(物語の中で一番愛を感じられないSansaについての説明これだけか、わたし)
AryaはBravosでCat(ママの愛称)という名前で貝の売り歩きをして、地元の高級娼婦や船員たちの知遇を得る。でもまだ言葉は片言。実はSamと会っていたりする。彼女が「信心する」ことにした「多くの顔を持つ神」の神殿で毎月新月の日におつとめをするが、そこにいるKindly manが、彼女が身を寄せている一家の娘と逢い引きする度に、街に出て毎回新しいこと三つを見つけて戻ってくるよう彼に言われ、そのようにしていたが、ある日Samと一緒の船に乗っていたBlackの一人、誓いを破って女と関係を持ちまくる吟遊詩人(名前忘れた)を殺した、と嘘をつき、「なんかちょっと変な味しない?」という牛乳を飲まされ、次の日起きたら目が見えなくなっていた。
Cerseiは自由に国を牛耳ろうと目論んで、その目論見を見透かされてHandにと頼んだ叔父が去り、JaimeはKingsgurdだから、という理由で断られ(ふたりの仲は決裂)、扱いやすい人間で宮廷を固めると、やりたい放題を始める。で、最終的には息子の嫁となった、二度も夫に先立たれたけど、まだ処女、というMargeryを貶めるため(娘時分に東の女予言者によって「若い女王に殺される」と予言されてたから。でもこの「女王」は竜の少女王に決定。Margeryがいなくなれば、女王はCerseiと彼女のみ)まず戦闘の激しいStannisの城塞に兄のSer Lorasを送り込み(これはLorasが、Cerseiの拙い権謀術数に簡単に乗って自ら出向いたのだが)、瀕死の重傷を負い、いつ死んでも分からない状態にし、necromancerのQyburnの拷問術でMargeryが彼女の宮廷に集まる親戚やら騎士やら吟遊詩人やらと関係を持った、と多くのものに偽証させ、なぜか食わせ物の新しいHigh Septon(宗教上の軍団を作ることをCerseiに承知させた政治上手)に囚われたのをよく考えもせず、会いに行き、High Septonが拷問にかけたCerseiの愛人の一人が口を割ってしまったことで、Margeryと同様囚われ、誰も助けに来てくれず、唯一会いに来たQuburnに、Jaimeがchampion賭して自分の無実のために戦ってくれ、と頼む手紙を書くようにお願いする。(愛してるわ、を三回手紙に書くことが重要、らしい)
JaimeはCerseiに適当にあしらわれてとりあえずRiverrunを攻め落とすが、Blackfishに逃げられ、この地一体のまだ抵抗している城を落としに行こうとしたところで、Cerseiからの手紙を受け取る。が、「返事はいらない」と言って、読んだ手紙を暖炉にもしてしまったので助けに行くのか行かないのか分からない。特訓はしているが左手で戦うのはまだムリそう。
こんなもんか。とりあえずよいキャラクターになりそうなHoundはあっさり死んでるわ、Aryaの行く先に気がつきそうになったBrienneが吊されるわ、Maegeryは本当に処女じゃないわ(相手は誰だ)、登場してこないのにタラガリアンの女王様との絡みが大量に出てくるわ、Cerseiのおじさんがさっさと来ないとHandになりたいヤツらが王都に迫ってまた戦争になりそうだわ、大変。始めが最悪で段々よくなってきたJaimeがますますよくなってきた、よくなってきたと言うよりマシな行動をするようになったってことか? しょせんKingslayerなんだが。
次作のA Dance with Dragonsは今年の10月にペーパーバックが出る、とアマゾンジャパンに出ているが、値段からしてでかい方のペーパーバックだ。要はハードカバーの表紙が普通の紙になっただけのヤツ。ということは更に半年か1年待たないと小さいペーパーバックが出ないわけで、忘れてしまうがなぁ。