メモ

大陸の小教区

カロリングによって、経済的・文化的(小教区教会での教育)社会的・宗教的な、ひとまとまりの単位、として整えられたのであれば、アイルランドにおいて、経済的・社会的まとまりであるtúathをそのまま小教区として利用してしまったのと、最終的には同じ形に…

修道士による伝道と司牧活動

あまりにも眠いので、600ページもあるような本をウダウダ読むのがつらいので、ちょっと目線を変えた論文を。で、Amos, Thomas L., 'Monks and Pastoral Care in the Early Middle Ages'*1を読む。中世が「Middle Ages」だったり、注が最後に付いていたり、さ…

一般書及び今後のこと

中世初期アイルランドの、一般書的、教科書的論文ほぼ読了(9世紀以降の、とりあえず今のところは射程外の部分は未読。ー実際はかなり以前に読んでいたが、記憶に無し。ただし、自分がとったメモを見ると、発想は違うが、気になった部分が今とほぼ同じで、…

Muirchu*1の『聖パトリック伝』で、パトリックが異教の王のお気に入りのドルイド(Lat. Magus)に魔法(奇跡)対決を迫られるのだが、二人目のドルイドとの闘いで、王の勧めた火の対決を行う。その時に、ドルイドと戦うのは、パトリック側の少年の一人、とな…

7世紀から8世紀にかけて、アイルランドはríのコントロールするtúathが150近くもあり、それが政治的最小単位、という事実は変わらないが、Uí Néillの台頭から、dynastiesと、それがコントロールするprovinceというより大きな社会的枠組みに、社会の重心が動…

修道院同士の争い(マジもんの戦争)、それぞれの修道院をサポートする王家*1との絡み、その逆の、世俗の闘いにおける修道院側からの「兵員」などの協力、というのは魅力的なネタである。でも結構いろんな本に書かれていることが分かってきたので(つまり私…

社会における人間関係

初期中世アイルランドにおける、血縁関係(kinship)を除く、社会における自由民(bóaire*1とaire*2)の関係性は二つに分かれるらしい。 flaith*3-céile*4関係 rí*5とその支配下のtuath*6構成員 で、その場合、前者がairchinnech(abb)*7-manach*8の関係で、…

From the Elva Johnston's paper on the 28th April. the first conversion-on the nation or ruler's level the secondary conversion-on the individual level (She referred to Life of Columba, so in the end of the 7th century or the early 8th cent…

しばらく

細々した作業が続く。今から構成考えようとしても、資料の読み込みが半端なく少ないので、そんなことで焦るより、資料読みつつ、史料整理の作業を進めることにする。できれば後者は5月中に終了したい。 8月中にある程度の構成もあげられればなおよろし。た…

結局・・・

初期中世史の人間と、中期中世以降の人間の齟齬っていうのは、 terminologyの問題か? と思っていたら、 現指導教官(アイルランド)の論文にもそのようなことが・・・。 まあ、これは「現代の研究者は、現代使われている言葉の概念で、中世の言葉を理解して…

その2

来週からの3週間休み中にやることの付け足し。 自分で持っていない本のコピー。午前中にやるのが一番良いかと。 息抜きとして、「中世のダブリン」観光。わずかながら市壁が残っている模様。

再来週から始まる3週間の中休みにやるつもりのこと 一次史料からmonachusあるいはmanachという単語をすべて挙げて、文脈から修道士か、「教会領地民」*1か区別し、エクセルに流す。 ずいぶん前に買った「死」に関する本2冊を読み出す。 ここ2週間怠ってい…