ダブリンで抗議デモ

ヨーロッパ人の例に漏れず、アイルランド人もデモが好き。一番驚いたのは留学中にスペインでのバスクETA)によるテロに、アイルランド在住のスペイン人が中心となって行った抗議デモ。「外国で」と思ったが、「EU市民による」と理解すべきだったんだな。


今回は経済状況悪化への抗議デモ。前日(金曜日)に招集がかかる。→http://www.rte.ie/news/2009/0220/protest.html
スタート地点はほとんどのデモの出発地パーネルスクエアに2時。最終地点は主要官庁の最もそばの公園、メリオンスクエア。土曜日とはいえダブリン唯一の中心通り(オコンネル通り)を行進したわけだから、公共の交通は麻痺しただろう。

当日は10万人ほどが集まったらしい。http://www.rte.ie/news/2009/0221/protest.html
2枚目の写真を見るとものすごい人。5枚目の写真を見ると一瞬なんかのパレードに思わせる、先頭のキルトとバグパイプな人。パイプ軍団は毎年年末にチャリティーとして美しい半裸を晒してくれるダブリンの消防署所属の楽団のようだ。出物中心の一つがWaterford Crystal。要はウェッジウッド
よく分からないのだが、不動産バブル破綻、リーマンショックケルティックタイガー死亡した状況で、なにやらよく分からないがなんかあったらしい。

Up to €10 billion in funds is believed to have left Ireland in the last seven days as details of the Anglo Irish Bank scandal emerged.
http://www.independent.ie/national-news/scandal-sees-836410bn-flood-out-of-country-1649052.html

経済記事は日本語で読んでもよく分からないので詳細は読んでないので分からないのだが。
右肩上がりの急成長で急激な消費社会に浸ってしまっていた若者には、かつての低迷したアイルランドの状況での生活は厳しいだろうなぁ。しかも今回はじゃあロンドンに、とかアメリカに、といった逃げる場所もない(高学歴者のみだが)。