ヒーティング工事のオヤジとマキャフリー

先週と今週初め、数回にわたってヒーティング(及び配管)の工事にオヤジ二人が来た。
ボイラーを新しいものに変え、セントラルヒーティングについてもいろいろ工事してて、
ともかく今年の冬はもう少し暖かくなるらしい(といってももうわたしには関係ないが)。


今週の月曜日に最後にちょっと来て、残りの仕事を片づけていったのだが、
オヤジの片方は思いっきりのダブリンアクセントで話半分しか分からない。
帰り際に軽くお話しして機嫌良くオヤジは退散してくれたのだが、
そのダブリンオヤジは最後にわたしが中世史を勉強してるというと、
突然ドラゴンがどうのと言いだし、そういうのっていいよね、みたいな話になり、
マキャフリーの小説なんかセントラルヒーティング出てくるしねぇ、
(マキャフリーのシリーズものに、ドラゴンが出てくる話があるのだよ)
みたいな話をしていていきなりで驚いた。
マキャフリー読んどいてよかった〜〜〜、とその時思ったよ。
読んでなかったらなんの話か全然分からなかった。


今良く考えてみると、50代ぐらいのオヤジ(見た目推測、白人につき微妙だが、
多分それぐらいでいいはず。パブで飛ばしてそうな感じのいわゆるアイリッシュなオヤジ)、
それぐらいの人がマキャフリー普通に読んでて、
マキャフリーの話を普通に振れる、っていうのは多分日本ではあり得ないよな。
本屋に行ってもSF・ファンタジーコーナーはでかいし、
日本のように「オタク臭」がしないんだよね。
(日本でもオタクっぽいというか敢えてオタクでいいです、と諦観してる部分と、
なんか選民思想っぽい排他的な臭い、という感じなんだが)


というわけで、最初の数巻は序さえ読まなければ完全ファンタジー
(途中からややSFの香りがしなくもないが)
そしてセントラルヒーティング完備のマキャフリー、と。
暁星記』もそうだが、ある程度の情報によって「SFなのか!」と思わせても、
最初のファンタジー的世界観そのままでいけてしまう、というのが、
世界的にはSFとファンタジーが区切れない部分かな、と思われる。

竜の戦士 (ハヤカワ文庫 SF 483 パーンの竜騎士 1)

竜の戦士 (ハヤカワ文庫 SF 483 パーンの竜騎士 1)

暁星記(1) (モーニング KC)

暁星記(1) (モーニング KC)