視点・論点「まん延するニセ科学」

いろいろなところで話題になっている。ありがたいことに、海外にいてもYouTubeのおかげで見ることができた。
http://www.youtube.com/watch?v=9LNRYsyWgEY


基本的にケチなので、よく分からないものには手はつけない主義であり、そのおかげで微妙にアヤシイこれらのもの(マイナスイオンゲルマニウム、水のなんちゃら?←これが最もアヤシイ)にはまらなかったが、マイナスイオンはいらないのにそういう機能がついているために、ちょっと高くなっているものを買わざるを得ない状況になってちょっとムッとしたことはある。
元々「ニセ科学」とか「擬似科学」とか「トンデモ」とか好きなので、どれだけこてんぱんに話しているのかなぁ、と興味を持ってみた。


が! 文系の上、情報収集能力に劣っているもので(歴史学を学んでいる学生としては致命的・・・)この先生を存じ上げなかったのだが、この番組を見て感動した。惚れた。
非常にゆったりとした話し方(どうもいつもの半分の速度でお話になったらしい)もさることながら、まるで論文を読んでいるような綺麗な構成。初めは内容よりもその構成に感動してしまった。たった10分のお話なのに!
序論で、「皆さんも聞いたことがあるでしょう」的な導入から入り、これから話す論点を簡潔に説明し、その後いくつかの例を挙げて問題点をあぶり出し、最後に単なる「ニセ科学」批判に終わることなく教育の問題まで持っていった、その鮮やかな手さばき。
原稿読んでいるようには見えなかったのだが、どうなっているのだろうか? 綺麗に10分にまとまっていたし。失礼な言い方だが、なんだか久しぶりに「いいもの見せてもらった」気がした。こうありたいものだ。


ところで、はてなダイアリーのキーワードの「マイナスイオン」のところに、

マイナスイオン商品がブームとなっているのは、日本だけである。

と書いてあるのだが、昨年アイルランドに来て買ったヘア・ドライヤーには「マイナスイオン発生ボタン」が付いているのだが・・・。箱書き読むと「これを使うと、髪の毛の傷みが解消され、サラサラに!」みたいな煽り文句が書いてある・・・。ちなみにメイド・イン・チャイナ。でも英語だしなぁ。ということで「ついにアイルランドでもマイナスイオン大ブームなのか!?」と買った当時は一人意味不明に興奮してみたが、それ以降そういうものは見たことないので、なんだったのか謎のママである。このドライヤーは未だに使っている。夏に髪の毛切ったばかりだから傷んでいないので、別にこんな機能いらないのだがな。