日本語間違ってるよー

ロード・オブ・ザ・リング*1のextended versionを買ってしまったのだよ。3本とも。元々買うつもりでいたのだが、留学中は寂しいね、ということでさ。
で、本編ではなく、メイキングの方で、第1部だけですでに二度も「的を得る」という誤訳が字幕に現れたのだよ*2。チェック機能が働いていないのだろうか? 何人の目をすり抜けたのだろうか? それともチェックすらしてないのだろうか? 翻訳者って言うのは言葉に関わる職業なのだから、誤用としてあまりにも有名な物言いを使ってしまっているってことはマズいんじゃないだろうか? だいたいチェック機能を切っていないと、ATOKだって「間違ってるよ〜ん」って教えてくれるような、基本的な間違いだと思うのだが。
というわけで、ちょっぴり白けてしまったのだよ、メイキング。あ、メイキングの翻訳者は戸田某女史ではない。女史には本編の方で相当泣かされたからな。映画館で字幕を無いことにして映画を見るのは相当難しゅうございました。


サムの台詞は総て瀬田訳に脳内変換。「フロド」のあとには「の旦那」はデフォ。語尾は総て「〜ですだ」。「ゴラム」は総て「ゴクリ」。preciousssは総て「愛しいしと」。最後の二つぐらいは字幕でそろえてくれても罰は当たらんだろうよ(ひょっとしたら直ってるのかもしれないが、字幕は見る気しない)。

*1:という映画タイトルがまず気に入らないのだが。映画化されるよりもズーーーっと前から翻訳本があり、かなりの数の読者とファンがいる作品であるにもかかわらず、何故映画会社はなんのひねりもないカタカナのタイトルにしたのか。しかも「リング」が単数形(まあもとより日本世には単数も複数もないのだが)であることだけで、意味が相当違うのに。これだと、あの「指輪」の主、のように見えるが、本来は、「複数の指輪=人間・エルフ・ドワーフそれぞれがいくつかずつ持っている指輪、の主=例の「指輪」という意味でとられるべきなのだと思うのだが。

*2:本編は字幕付きだとかなり腹が立つので字幕は見ていない