ファウンデーションと地球・下、ファウンデーションへの序曲・上下

まず、本当に地球が放射能まみれになっていた、という話でちょっとショック。地球に近寄らせないための方便だと思っていたのに。どうやらアシモフの他の本を読まないといけないらしい。そして、Rダニール・オリヴォーは、Rを名乗っていないことにもちょっとショック。しかも、耐用年数ぎりぎりで、もうこれ以上は長くは機能していられないらしい。長い間、三原則+第零原則を守り抜いてきたことを考えると、哀しいが、これももともとアシモフファウンデーション・シリーズと彼のロボット・シリーズを繋げようとしたことから起きたことで。
最後に、両性具有の子どもの不気味なシーンで終わるのだが、アシモフはこの続きを考えていたのかもしれないが、いずれにせよ、彼は亡くなったのであるから、この不気味な終わり方はそのままで終わってしまうのだな。


若きセルダンが、歴史心理学を実用性のあるものとしようと決心するまでのお話。ヒューミンがR付きの人であることは分かっていたが、ダニール本人だったとは。しかも首相だったとは。人間世界で未だ活躍するダニール。
ドースがRだった! というオチだったような気がしたが、なんだか微妙な終わり方だったな。ひょっとしてシリーズ最後の「ファウンデーションの誕生」上下、の終わりだったのかもしれない。