ファウンデーションと地球・上

なぜ有機物も無機物も、原始に至るまで一つの意識を共有する未来を選んでしまったのか、直観力だけで判断したトレヴィズ議員が自らを納得させるために地球探索を本格的に始める。自分の選択が納得いかない議員に対して、そのような世界の出身者の女が何度も何度もどれだけいい世界か、納得しなくても最良の選択をしたか語ってくるのがいささか鬱陶しい。狂信者か。最終的にとりあえずもよい関係を保とうと握手することができて、女もうるさくなくなり、議員もその能力をある程度は信用するようになって宇宙船内は多少は平和になってよかった。
Rの名を持つ人が出てくるのはこのシリーズか…。
ここでは三つの惑星をたどり、ほんの少しのヒントを得たり、危険を回避したりしてなんだかアシモフの違うシリーズで読んだなぁ、な世界にいったりする。ただし、おそらくそのころから2万年たっているので、そちらと本筋が絡んだりはしていない。Rな人が(多分下巻で)出てくるまでは。
「ロボット」シリーズから読んだ方が、おそらく「おお、あそこは2万年後にはこうなっているのか!」と分かって面白いかもしれないが、アシモフの「ロボット」シリーズは趣味に合わなかったんだからしょうがない。おそらく、ドラクエの3を終わらせてから、関連があることを知って1と2をやるような感じなんだろうと思う。最初から順番にやった方がおそらく面白いだろう。ちなみに私は立て続けにやったが3が1と2と関連があるというのは人に教えてもらって初めて気がついた。