ファウンデーションの彼方へ・下

地球探しの旅のはずが、地球の別名「ガイア」の名を持つ星へ向かってしまった第1ファンデーションの二人。そして「セルダン・プラン」の根本の否定。
惑星と、その星に住む生きとし生けるものすべて、そしていのちを持たない石や建物に至るまですべてのものが一つの意識体(個人の個性を持ちながらも)の社会、へと至るのはイヤだなぁ。トレヴィズ議員が悩む気持ちもわかる。
そしてここにいたって完全に姿を現す「ロボット」の存在。ロボット自体は出てこないとしても、アシモフによる、ロボット・銀河帝国ファウンデーションによる(事実はちょっと違った形になりそうだが)第二帝国への一大叙事詩となる様子がよく分かる。
ともかく、この次に本格的な地球探しが始まる、という意味では、一応話としてはオチが付いているとしても、途中経過にすぎないという感じを与えるのはしょうがない。