批評理論入門

批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)

批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 (中公新書)

読書会のためにざざっと読んだ本。
やっぱり文学の批評というものは好きではないな、と。本は読んで楽しいか楽しくないかという基準でいいと思っているので、なるほどとは思うこともあったが自分でこれらのことを思いながら本を読むのはイヤだな、と。
フランケンシュタインの話がこんなにひどい話だとは知らなかった(本編は読んではいないのだが)。フランケンシュタインがひどい男すぎる。器小さいし自分勝手だし、想像されてしまった怪物が可哀想すぎる。
しかし、怪物がみんなから迫害されながら無垢な少女と出会って救われる、という筋書きではなかったんだな。あれは一体どこから知ったどういう経緯の話なんだろうか。本当のフランケンシュタインは救いが無さすぎる。ホラーじゃないだろ、これ。