なのはな、ドロねこ9・3巻
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/03/07
- メディア: コミック
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もうひとつは放射性物質(プルトニウムとウラン)擬人化。美人/美男子でみんなに愛された彼らが、突然人びとに恐慌を巻き起こす。残念なのは、それぞれが「私たちは夢のエネルギー」と直接的に発言したこと。昔の萩尾望都であればもう少し婉曲的に表現してくれたんじゃなかろうかと。そのセリフのせいでファンタジー調だったものが、薄汚れた現在に引き戻されてしまう。
「サロメ20XX」が個人的に最も気に入った。十万年も閉じこめられることになるプルトニウムに感情移入できる漫画はおそらくこれ以外に無かろう。下敷きが「サロメ」であることも、悲哀を醸し出すのかもしれない。愛するヨカナーンに永劫の牢獄に投獄されて嘆き悲しむサロメ=プルトニウム。最終頁は世界の終わりを示唆しているんだろうか。
- 作者: 奥瀬サキ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2012/03/24
- メディア: コミック
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お母さん(寧子)は、『コックリさん』の野良猫の寧子さんを同じなのか(少なくとも見た目はそっくり)、蠱り者の設定が微妙に違うから、別世界の寧子さんかもしれない。