中世の光と影(1)
今月はほぼ毎日バイト行っていたので出勤のお伴の読了が速い。
- 作者: 堀米庸三
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1978/01
- メディア: 文庫
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言わずもがなの古典。今更古典。温故知新とか言ってらんない。さすがに30年以上前のうえ、上巻はノルマンの大移動までの中世初期なので「おお、古典」と思われる部分もあったがそれでも「へー」と思うくだりも多い。東ローマとイスラムの関係(イスラムの発展も含む)と聖像破壊運動の繋がりをあんな少ないページ数で簡潔に書かれて、泣いた。分かりやすく饒舌にならず、は難しい技術だ。
著書の目的は「ヨーロッパの誕生」であり、上巻で漸くその萌芽が、としているところがさすがとしか。シャルルマーニュ=ヨーロッパ、としないのだ。なるほど。
下巻以降はほとんど素人状態の時代なので「へー」の嵐なんだろうな。(しかしなんで一冊で出してないのか分からない。初期までの人と後期以降の人を分ける必要性ってあるのか、一般書において。)