キリストのクローン(下)

キリストのクローン/新生 下 (創元推理文庫)

キリストのクローン/新生 下 (創元推理文庫)

読み終わってしまった…。こんなだれた生活ダメなのに…。
現代において世界を導くというのはつまりそういう場を使うことか、ということを書くのが下巻の機能。権謀術数とか政治的取引とか正統な権力の階梯の上昇とか、政治的話がてんこ盛りなうえまた人死にまくり。今回もなんだか大量の数字に置き換えられた人命が失われてる。そしてものすごい勢いで進む年月、主人公が31〜32歳になってますよ…。ええ、そのくらいの年ですよねぇ、キリストがうおおむむ。
そんな暗くしかもまったくあり得ないとも思えない世界観の中にすばらしいトンデモ設定が。
なんといきなり登場してしまった「メトセラよりも長生きする人」福音書記者ヨハネ〜〜〜!! 
しかも十字架刑にキリストを追い込んだ影の黒幕設定!なんと可哀想なユダ!
そしてクリストファーは砂漠で40日を過ごし活動をはじめる…。


さて、このまま読み進めると人間として終わってしまうのでやはり原書に手を出すのはやめてお勉強しようと思う。