鉄壱智と紫色のクオリア

授業受けて帰ってくるとすでにその時点で目がかなり見えなくなっているのはなんでだろう。あと二ヶ月の辛抱だ。


鉄壱智 7 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

鉄壱智 7 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

作者、けも耳つけるの楽しくなっただけだろう、というぐらい耳の嵐。おっさんの絵が相変わらず手抜きっぽいし。
次巻(いつ出るんだよ)都へ、と書いてあったがとりあえずなんかドロドロ出てきちゃったし、大火事になりそうだし、色男さんは漢なけも耳ちゃん連れて逃げようとするし、粉屋はただ者ではなくヘビ神さま捕まったか自ら囚われたかしてるし、都の王様らしき羽の生えた人は桃色のお母さんを知ってるっぽいし、伏線っぽいものは大量にあるんだけどまとまるのか、そもそも最後まで考えているのか、最後まで作者の萌が続くのか分からないのがなぁ。


紫色のクオリア (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)

主人公の中学生「あたし」の一人称で語られる、ボーイッシュでまわりからはクールと見られている主人公と、小さい天然美少女の友人と、その友人だったことがある素直になれない女の子とロボットの不思議な日常、と書くとあんまりラノベ臭がしないが、少なくとも第1章は紛れもなくラノベラノベの一人称って鬱陶しいなぁ、細かい心理描写っぽいのがいちいち入ってきて、ととりあえず最初は読みにくかった。
天然ちゃんは生きているものすべてがロボットにしか見えず、自己の他者認識とか他者による対外認識の不可知性とか、自分の体験を振り返ってみても思春期には考えたりするなんちゃって哲学だよな、と思うとやっぱりラノベだ。第1章はね。
問題は第2章。ラノベの皮を被った程度だろうと思っていたらそれをも覆す量子論的平行世界のハードSFだった。最終的には「万物理論」まで出てきてさらに宇宙の始まりの時まで行くという壮大すぎる時空間。ある意味イーガン。
終わり方がまたラノベ的だったのが逆に衝撃。びっくりした。こういうのもありか。