佐藤史生

亡くなっていたことを今日知りました。4日に亡くなられたのね。
活動休止中らしいことは知っていましたが、脳腫瘍を患っていたことは知りもせず、そのうちフラっと復活しないかと淡い期待を抱いていましたが、とても残念です。かなりショックです。
ティプトリー賞が「ジェンダーへの理解に貢献したSF、ファンタジー作品に与えられる賞」であることを知ったとき、佐藤史生の作品も受賞してもおかしくないものが多いなぁ、と最近考えていたので、本当に残念。とくに「複合船」関係の作品内の家族・社会構成についてや、女性史か残らなかった世界における最後に生まれた男性を扱った『アレフ』とか。読後に抱く何ともいえない突き放されたような気分は、時によってはティプトリーの作品に通じるような感じがしてました。
彼女の作品がもっとメジャーであれば、あり得なくもなかったかもしれないが、そうでないところがまたいいところではあったので。


ご冥福をお祈り致します。