Stranger in the Strangeland
あれ? また頭痛か・・・。
- 作者: R.A.ハインライン,井上一夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1969/02/24
- メディア: 文庫
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分厚かったよ、宗教談義(はこれは別に私としてはかまわなかったけど)とか美術談義とか恋愛談義とかが長かったよ。
原題を直訳すると『異邦の異邦人』ということになるのかな。半ばあたりはそういう雰囲気がバンバンと出てる。時々出てくる「長老」と「天使」たちの意味深な話は大した伏線にならず、想像通りでした、というところでまあ良かったが、後1万年もすると地球は粉砕されてしまうのか、なんだか萩尾望都の『スターレッド』みたいな話だ。
最後は少しぞっとした。いい話っぽくしながら、飼い慣らされて、飼い慣らされたものたちはそれに気付かず、幸せであると思い、世界中にその福音を広げようとする、という終わり方。なんでヒッピーの「聖典」化したんだろう?(訳者後書きによると)
マイケルは前半はものすごいカワイイ。もの知らずでなんでも良く信じるイイ子。萌え具合としては『月は無慈悲な夜の女王』のコンピュータ・マイクと同じ感じだった。
しかし長かったなぁ。