ヴァイキングによるアイルランドの教会襲撃
- 作者: Colman Etchingham
- 出版社/メーカー: National University of Ireland, Maynooth
- 発売日: 1996/10
- メディア: ペーパーバック
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作者(本人はウッディ・アレンにそっくり)のお約束的武闘派な(反論対象をまず最初に挙げてから執拗に攻撃する方法)ものであったが、勢いとして彼の主張には納得させられてしまう部分もあるのだが、彼自身書いている通り、他の地域(アイルランド外の)スカンジナビア人たちの活動を述べずして、「アイルランドの教会についてだけ焦点を当てることを主とした」だと、その他での活動をまったく知らないものとしては、そのあたりの情報を無視して(紙面の制約もあろうが)そこまではっきりと結論づけられるのか、については疑問が湧く。
9世紀以降のアイルランドにおけるヴァイキングの活動(その後の植民地の政治社会的状況も含めて)の研究の難しさだけはよく分かった。うへあぁ。