Happy St Patrick's Day to U All

kimuco2009-03-17

日本ではなんの関わりもないが、とりあえずセントパトリックスデーだ。緑の服など着ていないが。ビールも飲めないが。

パトリックの没年については諸説あるのだが(461年とか493年とか)、なぜか没日については見解が一致していて、3月17日。この日に絶対に亡くなったと、没年すらはっきりしていないから言えないわけなので、この日付には何らかの理由が含まれる気がする。イースターの日付がらみ、ということはあるいは春分の日それともレントがらみかも知れないが、この時代のアイルランドイースターに触れると大変な問題が出てくるので考えないでおこう。(聖ブリジットの日が2月1日というのは暦としてはものすごく分かりやすいのだが。農耕暦とか牧畜暦と係わり合いがあるはず。)
キリスト教の聖人の日は、聖人が亡くなった日付であるのだが、これは聖人が新しい永遠の生に新たに生まれ変わった日だから(天国に行った日?)、という理由だった気がするが、キリスト教徒が復活するのはイエスがこの世に再び現れた、審判の日なのではないのか、と不思議に思う。ただ、後期中世以降はよく分からないし、他地域についてもよく分からないが、初期中世のアイルランドでは聖人伝によっては悪いことしたものは死後すぐに地獄に送られているし(まだまだ煉獄はない)、死後の復活についての教義というのは実は初期には全然決定されていなかろうし、後期以降であろうと近代、現代でも教義、神学というものは一般信徒にとってはどうでもいいものである、という意味ではものすごくシンプルに考えやすい「信仰」のようなものであろう、とつらつら思う。
残念ながら私が思春期を過ごさねばならなかったプロテスタント教育には、クリスマスとイースターペンテコステぐらいしかなかったので、聖人の日というのはちょっと憧れであったりもする。だから自分の生まれた日が微妙な聖人だったのを知ってちょっと寂しかった。