ビクトリア時代の本
ヨーロッパをさすらう異形の物語〈上〉―中世の幻想・神話・伝説
- 作者: サビンバリング=グールド,池上俊一,Sabine Baring‐Gould,村田綾子,佐藤利恵,内田久美子
- 出版社/メーカー: 柏書房
- 発売日: 2007/09/01
- メディア: 単行本
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21世紀の研究者の卵としては、源流がどこにあるとかどこそこのなんの話と同一であるとかいうのは興味深いとは思うが(元々そういうのが好きであったし)、なにゆえその話がそういう形で中世に広く流布したのか、記録を残した人々の立場の違いやら地域の違いやらで現れた違いはなにゆえであるか、という部分の方が引かれるが、自分でやるのは大変そうなのだ、というのが正直な感想か。作者の博識であることは分かった。というかすごい博識。かつてはこれぐらいの人が研究をしていたわけだよ、トホホ。
神話とか、ナラティブとか、伝説とかを中世ヨーロッパと結びつけて勉強したい人には、一つの提案として読むにはいい本かも。想像は膨らむ。