読み過ぎ、もうダメだ
漫画とか読書に逃げてしまうのはきっと自分を客観視できていないからだ。フクダとは違うんです!
西洋骨董洋菓子店 3 (WINGS COMICS BUNKO)
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2008/05/27
- メディア: 文庫
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初っぱなの話でバラバラに出てきた短めのエピソードすべてが、最後になってまとまって輪が閉じた、ように見せておいてほんのちょっとずれて閉じなかった、でもそれがリアリティ、というような終わり方。
よしながふみの漫画を全部読んだわけでもないし、わたしが今まで読んできた彼女の作品がすべてそうとも言えないが、おそらくこの人はお話の大きな枠組みを作るのがものすごく上手な人なんだと思う。その中に並べられた小さなお話のすべてがものすごくイイでき、というわけではないとしてもこの枠組みが非常に良くできているからすべて読み終わったあとにカタルシスを感じるんだと思う。舞台も登場人物もその世界もごく普通(ちょっとずれてる人もいるけど、というかそういう登場人物が多いけど)なのにもかかわらず。
だけどぜひとも大長編は書かないでほしい。大きな枠組みがわたしが感じるにものすごくすごい、と思う萩尾望都も、これも個人的感想だけれども中編で生きるものだと思うから。『大奥』は長すぎずに終わってくれることを祈る。
- 作者: 白井弓子
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2008/07/26
- メディア: 単行本
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良く考えてみると戦争とその宗教のもともとの派生の関係性が直接的じゃなくて、話としてはその二つが分離しそうな危うさがあるし、絵もちょっと個性的、というか、ふで書きっぽい筆感とトーン使わないで墨の濃淡だけという部分で、判別しづらい絵も結構あったんだけども(黒田硫黄の『大日本天狗党絵詞』を思い出した。そしてそれよりは判別しやすかった) 、とりあえず勢いはあった。
ありがちなガジェットがたくさん、なんだが、その中で竹が浄化に役立っている、というのは新しくて独創的、と思った。
元は同人誌なのに文化庁メディア芸術祭奨励賞を受賞したもので、良く考えたらしばらく前にその話を新聞で読んでて、内容はおもしろそうだと思ったんだが何とも買いにくそうな感じだったので、タイトルから何からまったく頭に残っていなかったのに、思わず買ってしまった自分の嗅覚に軽く驚愕。
あー、明日から一泊で大阪。なんかたぶんものすごく暑いにちがいない。死ぬかも。