待て、しかして希望せよ!

モンテ・クリスト伯〈1〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈2〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈3〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈4〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈5〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈6〉 (岩波文庫)
モンテ・クリスト伯〈7〉 (岩波文庫)
毎日ちまちま三十分ぐらいずつ読んでいたので半年以上かかった。
予想としては、悪魔に魂を売ってまで復讐を成し遂げたが結局虚しい勝利感を得ただけで、悲壮なまま終了、という復讐単にありがちだがそれなりにカタルシスが感じられる話かと思っていた。
だがしかし。意外にハッピーエンド。そして想像に反してものすごくキリスト教的倫理観てんこ盛り。
話の進み方はものすごくご都合主義なのだが、あまりの展開にそれが逆に爽快感と疾走感を産んでる。さすが、長い間読み続けられた、大衆小説。
革命前後という時代もまたおもしろかった。そしておそらく作者のイメージする、良くも悪くも反映する軽薄都市。パリの描写。