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ヴェロニカ・ゲリン 特別版 [DVD]

ヴェロニカ・ゲリン 特別版 [DVD]

麻薬組織の取材中に、その組織の手によって殺害されたアイルランドの女性新聞記者、ヴェロニカ・ゲリンの実話に基づいた映画。
久しぶりにアイリッシュな英語を堪能。
「私は正義」と言って正義を振りかざして犯罪者を追いつめる、という最近日本のテレビではよく見る似非ジャーナリストとは違う、真摯な姿勢で、「自分がやりたいから」取材を続ける姿がよい。しかも、表面上は隠しながらも家族の前に見せる、恐怖に怯える姿。結局、その恐怖が現実となってしまったことが悲劇。
理由はよく分からないが、彼女の銅像はダブリン城の裏、チェスタービーティー・ライブラリー前の庭園の、ちょっと隠れたような場所にある。

葬儀のバックミュージックがシニード・オコナーなのがまたもう・・・。彼女のちょっときつめの高音が涙を誘った。このあたりの演出が良くも悪くもハリウッド、ジェリー・ブラッカイマーという感じで、見終わったあとちょっとイヤな気分になった。お涙ちょうだい的な演出が。途中まではわりと淡々としててよかったのに。



ところで、この突然登場するコリン・ファレルは、これは友情出演なんですよね? そして相変わらずほとんど何を言っているか聞き取れないほどの北ダブリンアクセント。この人とはリアルでは絶対におしゃべりできないわぁ(そんな機会もないけど)。北ダブリンに住んでいる友人方はどうやってコミュニケーション取ってるんだろう・・・。