原作はやっぱりNorthern Light

ニコール・キッドマンは美しいなぁ。ちょっと顔が太った? という感じもするが。
尺が短いのでしょうがないのだが、ものすごく展開が早すぎて、これ、原作を読んでない人には少々理解しづらいんじゃないか、と思った。あれ? あれ? と思っているうちに次の展開、次の展開、で、この人たち誰? この人たちどういう立場? などと斟酌している余裕がまったくない。
指輪物語にもそういう問題点があったが、それでもこれにはそれなりのメリハリがあって、余裕持てる場もあった、と思う。けれどもこちらはメリハリがないんだよね、ガンガンと勢いだけで進んだ感じ。指輪とは違った意味でいろいろ世界観の説明が必要(しかも微妙に現代のこの世界と違うが、ある程度の共通性があるから余計混乱しそう。指輪のように映像で「世界が違う」というのが出しにくいので、言葉での説明が必要な部分が多い、と思う)なのに、そのあたりの扱いが丁寧とは言えない感じ。敵の集団の恐ろしさも、ニコール・キッドマンの演技だけで説明しているし、なによりもダイモン(ディーモン、が正しい発音)と人間との係わり合いの説明が不足すぎて、ライラのダイモンが他人に触られる、という重要なシーンもなぜライラが失神したのか分からないだろうし、なぜその二者が分離されることが非情なのか、分離された子供がその後どうなってしまうのか、という部分も描かれてなかったし。魔女が単独で現れる前に、魔女のダイモンが単独で現れるシーンがないと、ライラの口八丁作戦も意味不明でしょうに。これも魔女のセリフだけでさくっと説明終わりだし、内容知らないとその説明が重要って気が付かないし。
まあ、これで原作読む子供が増えればそれはそれでいいんだけどね。
途中で正直眠くなってしまった。特にクマタンたちの戦いのシーンあたりで。しょうがないんだが、全部CG。クマも、ダイモンも、ゼッペリンも。


ライラ役の子は、ライラに合っていたことは評価。あの、良い意味でクレバーで、生意気そうな表情はよかった。あと、イオレクの声。いいオヤジ声〜〜、と思っていたらイアン・マッケラン(ハート)。


しかし、3部作だから後に続くのは分かるが、そこできるのか、しかもそんなセリフで終わりか〜〜、とっちょっと終わり方に笑ったよ。まさにこれが「俺たちの旅はこれからだ」終わりじゃないすか。パパが実は酷い人、という終わり方がよかったのに。