新刊2冊

最近漫画ばっかり読んでるみたい・・・、わたし・・・。

ヴィンランド・サガ(6) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(6) (アフタヌーンKC)

クヌート殿下、北海帝国の王となるべく覚醒。しかもものすごく黒い理由で覚醒。中世史好きとしてはここからが相当おもしろくなりそうではあるが、彼の人間に対する絶望と、キリスト教徒であることによる孤独を理解できる人はきっとあの物語では現れないんだろうな、と思うととっても悲しい。『プラネテス』ではハチマキはタナベの愛によって癒され前に進んだが、クヌートは愛のなさによって前進せざるをえない、と。
アレ? 主人公ってクヌートではなかったはずだが・・・。群像劇になったのかな? とりあえずの主人公は物語後半からはただの空気。地上の楽園の建設を目指すクヌートと、豊饒で平和などこかヴィンランドを目指すトルフィンの物語(無理矢理)、でいいのか?


覚醒してかわいくなくなっちゃったクヌート殿下の代わりにこっちのクヌートきゅんを。


緑の王 VERDANT LORD(8) (マガジンZKC)

緑の王 VERDANT LORD(8) (マガジンZKC)

スノーボールアースとか、カーボンナノチューブとか、量子世界とか、量子コンピュータとか、今のところあり得ないし、この先もあり得ないかもしれないけれど、まったくもって荒唐無稽なものとは考えられない、SFガジェット(最初のはちょっと違うかもしれないけど、あと二個目はもうすでにできてるのか)がチラチラ出てくることでたのし〜、のが、とうとうきたー、「軌道エレベーター」!! 奇しくもクラークの亡くなった今年。段々どうやって物語を収束させるのか分かんなくなってきたが、それはそれでよい。
残念なのが絵がものすごく劣化してるように思えること。味があるというのともまた違う。なんか、ちょっと雑じゃない? 俊郎と目にも気がついちゃうコマが、所々ならしょうがないんだが全編通してそんな感じなのがね。