アルキメデスはすごい

ヘウレーカ (ジェッツコミックス)

ヘウレーカ (ジェッツコミックス)

本当はもっと長編にしたかったんだろうな、というぐらいあっさり終わってしまった。狂言回しのスパルタ人は、スパルタ人なのに優男であるとか、名前が変であるとか、伏線なのか分からないがこの人物がまったくもっての狂言回しでしかなくて、背景がまったく分からないから、裏設定とかあってそれとか使ったりしたかったのかな、とか思っていたが…。
タイトルから考えるに、主役はアルキメデスのおじいちゃんだったのか。今気がついた。エロイカ! とか、ユーリカ! とか日本語にされてるアレか。
ということは別に「アルキメデスの発明、すごい」という話でいい訳だ。すごい発明、人々の生活にも役立つ発明をする頭脳、それが兵器を作り出すと単なる虐殺機械になってしまう、という、現在まで延々と続く人間の業というか本質というか。
淡々とグロ描写を描くところがこの作者のいい点でもあり怖い点でもある。あと人物の目。特に熱狂的になってる人の目の描写がものすごく上手な人だと思う。