えーとよく分かんない

オトメン(乙男) 第1巻 (花とゆめCOMICS)

オトメン(乙男) 第1巻 (花とゆめCOMICS)

割と正統派な少女漫画じゃん。もうちっと違う方向だと思ってたよん、と思ってしまうわたしも乙女座。正統派な少女漫画、っていうのはつまり少女(ヒロイン、に同化)にとって実に都合の良い男=ヒーロー、の図式が意外にキレイに残ってるように見えるから。「乙女チックなヒーロー」という作者にとっての自覚的な設定は斬新なんだけど、いわゆる少女漫画的な乙女のガゼット(あるいはキャラ的記号)はヒーローに付いてるんだが、結局のところやっぱりヒーローなわけで、純粋で心のきれいな男子(という男キャラは最近では珍しいような気もしなくはないが)と、ちょっと天然だけど素直でイイ子な少女の恋愛が成就するかなぁ〜〜〜、という展開になってしまってる感じ。裁縫と料理とカワイイ系の小物が大好きな「史上最強の弟子」のケンイチ、みたいな感じになってしまっているのが、もったいないというかわたしが想像してたのとは違うわ、と。乙女なら相手から告白されるのを待て、と思ってしまったのだよ。ところどころ「漢」らしすぎるのよね。ヒロインはヒロインとして全然違和感ないし、って言うことは、ヒロインのキャラが、乙女チックな男子の相手役としては弱すぎるのかもしれんな。質実剛健系の父に育てられて料理も裁縫も「女の子らしいこと全然できない」格闘技ができる女の子、ってなんか違う気がするぞ。って、よくよく考えてみたら、少女漫画なんだから当たり前じゃないか。文句があるなら少女漫画を読むなよ、わたし。