地震と原発

アイルランドの新聞でも、日本での地震とそれによる原発への大影響について危機感を持って報じられてきた。
http://www.independent.ie/world-news/asia/worlds-biggest-nuclear-plant-in-middle-of-earthquake-zone-1041926.html

World's biggest nuclear plant in middle of earthquake zone


ONE wonders what the pitch was: building the planet's largest nuclear power plant on one of its most seismically unstable plots of real estate. Yet, somehow here the plant squats on the outskirts of this town of 93,000 people, a seven-reactor, 8,200 megawatt monster, ringed by roads that are cracked and buckled from this week's deadly earthquake.


地震地域のど真ん中にある世界最大級の原子力発電所


その問題はどんなものだったかと思うだろう、地上最大級の原子力発電所の、地震活動が最も激しく不安定な場所の一つへの建設について。しかし、どういうわけか発電所は9万3千人の暮らす街のはずれに、7つの原子炉を持つ、8千2百メガワットの怪物がたたずみ、それは今週の激しい地震によってひび割れ、折れ曲がった道路によって囲まれている。


政府の方針、地方行政の都合、人口の過密度、激増する電力消費、そしてひょっとしたら対岸諸国への牽制のため(? ちなみにアイリッシュ海側に建てられた英国の原子力発電所は、アイルランド人によってはこう見られている場合もある)、新潟や福井にずらずらと建てられた原子力発電所。悲しいかな日本のどこに原子力発電所を建てようとも、「地震地域のど真ん中にある世界最大級の原子力発電所」になることは間違いないわけで。でも今のところこれに匹敵するサイズの他の方法による発電所は考えつかないし、火力発電にもっと頼れば京都議定書への批准を止めることに成らざるを得ないし。ヨーロッパ人がアメリカを嫌いとする理由の一つが議定書への批准拒否であるわけで、そのせいで日本も嫌われたらヨーロッパ史を研究し、ヨーロッパに金がないと鳴きながらも留学している身としては悲しいし。