政治家とユダヤ人とイスラエル

わたしが留学し始めた頃にドタバタと選挙をし、郵政法案反対して自民党から追い出された(どうせ既得権益守るために)鼻息洗い人たちが誕生したとか、それを迎え撃った「刺客」とか、小泉チルドレンというエヴァンゲリオンの二番煎じみたいな名前の人たちとか、なんかもネット上で記事読んでもよく分からない状況が過ぎ、そしたら今度はその「造反組」と言われる人たちが土下座で復党したとか、「郵政法案には反対していなかったが、反対票を投じた」とかいう、ネット世界(わたしはよく知らないが)で時々見受ける「トンデモ論客」の言い訳みたいなこと言っていたとか、もう良く分かんないんですけど。
分かったことは、というか分かっていたけど改めてスゲーな、と思ったのは「厚顔無恥」っていう言葉は現代日本で最大限に生きている言葉である、ということかな。「出る杭は打たれる」とか「長いものには巻かれよ」とか、「呉越同舟」(ちょい違うか)とか、わたしの貧弱なヴォキャブラリーの中から拾い上げるとこんなもんか。


先日、ひょんなことからイスラエル人のカップルとお友達になった。で、会った時はわたしはいい気分で酔っぱらっていて(日本酒1合も飲んでないよ。この辺お安くて、わたしはいい人だと自画自賛)、「日本にはキリストの墓が有るぞ」*1とか、「それどころか本来なら有っちゃいけないはずの(いや、それを言うならキリストのだって有っちゃいけないんだが)モーセの墓すら有るぞ」*2とか、「京都には「ダビデの井戸」というのがあるぜ」*3とか、「千年前の日本の伝説的魔術師の家門は五芒星(モーセの星)なんだぞ」*4とか、「それより昔の有力貴族のお家の紋章なんかダビデの星六芒星)だぜ」*5とか、「失われた十氏族は流れ流れて日本にたどり着いたんだぞ」*6とか、日本のユダヤ系トンデモ知識をひけらかしたりしたのだが、それでだかなんだか、とりあえず気に入られたらしく、先週の日曜日には、もう一人の日本人の友人と共にお家に招いていただいた。で、初めは彼氏の方が東洋の美術が好きらしく、家に飾ってある棟方志功の版画とか、我々、芸術に疎い日本人二人には皆目見当のつかない日本人版画家の版画などを見せてもらったりして、「日本の美とは」とか、「粋と野暮とは」とかそういう話をしていたのだが、ともかく「日本の美しさ」云々の話をしていると、気持ち悪いあの人の顔がわたしの頭の中にちらちらしだして、気がついたら政治談義となった。
と言ってもことさら難しい話をしたわけではなく、そんな小難しい話をできるはずもなく、しかも英語なのでなんだかわけ分かんなくなり、はっ、とした時には「どっちの国の政治の方がクソか」という文字通り醜い争いとなった。最後の最後には、どっちの首相がアメリカの操り人形度が高いか、という、もう今考えると悲しくて、やがておかしき、的なお話になった。
とりあえず、イスラエル、楽しそ〜。歴史物の見るべきものが山のようにある、というだけでなく、ご飯がおいしそう。イスラエル建国の時に、そしてその後も、2000年前に世界各地に散ったユダヤ人達が、それこそ世界各地から戻ってきているわけで、世界各地の、しかも本物の料理がいただけるらしい。ただし、世界各地で貧乏日本人が最後に駆け込む場所、中華料理はおいしくないらしい。ともかく中東だし、その事典で相当おいしそうだ〜。
パレスチナ問題は脇に置いておくとして、という条件付きだが。

*1:青森県新郷村。旧戸来(へらい)村

*2:石川県は押水町

*3:広隆寺

*4:安倍晴明の、安倍家。「晴明印」と言うはず

*5:秦氏の家門がそうだった気がする。違うかもしれない

*6:いわゆる日ユ同祖論