ロスト・イン・トランスレーション

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]
日本好きの外国人に観ろ観ろと言われ続けていたので、レンタル代も格段に安い日本で借りて観る。
ダブリンで観なくてよかった。前半の「言葉も文化もまったく違う地で、一人寂しく、ホームシックにかかりそう」という部分が、一人寂しく外国にいる身だったら、いたたまれなくて観てられなかったと思う。
内容は、サントリーのウィスキー(しかも「響」だし「山崎」ではないのね)のCM撮影に来たかつてのハリウッドスターが、偶然知り合った同宿のアメリカ人女性、彼女の夫は写真家で、取材で忙しく彼女は放っておかれっぱなし、と新宿や渋谷をブラブラしてうさをはらす、最後にちょっと恋に陥りそうだったけど、さようなら、というもの。
うーん、ただなんとなくだけどちょっと極端に描かれすぎ? と思うところもチラホラ。業界人を知らないので分からないけど、コメディ番組に出てくるみたいだし、それがカタカナ用語連発で演技を指導しても全然違うように、しかも一言だけ伝える変な通訳とか、いきなり現れた風俗嬢(というには年増?)が大騒ぎするとか、そういうところが観てて痛かった。日本人としてはちょっと微妙な気分になる映画。
ちなみに、「スター」がMatthew's Best Hit TVテレビ朝日http://www.tv-asahi.co.jp/matthewuv/)に出演する、というシーンがあったが、藤井隆、というかそれが演じているマシュー南というキャラクターが寒すぎ。あれはそういうキャラなんだよー、と分かった上で観ないと、日本のコメディアン、アホデスネェ、と思われそう。そしてなぜかタイトルロールだと藤井隆名義でなく、マシュー名義。うーん。
日本人がRとLの発音分けが出来ないのは、もうネタなのね、と思った。