「ケルト」とは何か

一部孫引き。

There never was a 'Celtic Church'---the phrase exemplifies what Professor Joshua Whatmough calls 'the extra-liguistic abuse of the term Celtic', and rightly so. The word Celt, when not describing some variety of prehistoric axe or chisel, means 'a member of a Celtic-speaking, or formerly Celtic-speaking nation'. (Thomas, Charles, The Early Christina Archaeology of North Britain, 1971, p. 5)(太字はブログ主による)


つまりだ、やはり「ケルト」という言葉は厳密な意味では言語学上の範囲内で語れ、と。以前にmixiの某コミュニティで「「ケルト」という言葉をあなたはどういう定義で使っているか」と聞いたことがあったが、てんでバラバラであって、茫洋としたイメージでしか使われていないんだなぁ、と思ったことがあった。趣味で使うのならばそれでもいいが、アイルランド史以外の西洋史をやっている人間からも、そのような茫洋としたイメージで「ケルトやってるんですね」と言われると、反応に困るのが問題だ。友人ぐらいだと軽く訂正も出来るが、お偉い先生方からそういわれた場合、どうやんわり否定して新しい定義を受け入れてもらうか、難しい。でもここまで来ると単なる「処世術」になるのかもしれないな。