三国志(2)

三国志 第二巻 (文春文庫)

三国志 第二巻 (文春文庫)

後漢王朝は外戚の専横とその後の宦官の天下により完全に腐り果ており、搾取された人びとによって黄巾の乱が起こる頃、曹操孫堅が小役人や大将軍の麾下で頭角を現し始める。劉備は彼の才能を高く買った金持ちより大金を授けられて仲間を集め始めた後の情報がないな。ちなみにそのころ諸葛亮はまだ赤ちゃん。
三国志をほとんど知らない私でも知っている董卓がのらりくらりと軍を動かしているところで終了。先の見えた帝国のために命を落とす必要性を感じていないところが、新時代の幕を引く役割を歴史に与えられた存在かなぁ、と。
ともかく「義」ということに重きを置く宮城谷節なので、後漢後期から末期にかけての皇帝に対する評がかなり辛い。