カナン5100年

頭痛が痛すぎる。今日は読書してバイトして終わりだな、多分。ああ、夕飯作らなくちゃだわ。

カナン5100年 (ハヤカワ文庫JA)

カナン5100年 (ハヤカワ文庫JA)

3年ぐらい積ん読だった。昭和43年作って、すごいわ。光瀬龍萩尾望都の漫画の『百億の昼と千億の夜』しか読んだこと無かったのだが、もの悲しい話を書く人なのかな。とりあえずこの短編集(連作だが)はものすごくもの悲しかった。
人間の他者に対する恐怖感と攻撃性を、宇宙開発のために自主的にせよ強制的にせよ別の生き物(サイボーグ)と化せられた元人間を完全な他者にすることによって浮き上がらせた、といった感じか? 第1話以降地球が完全に脇となり、そして終わり方が地球の静かな終焉を表しているようで、くらい未来しか想像し得ない。
ちょっと不思議なSF体験だった。