メロヴィング王朝史話・下

メロヴィング王朝史話〈下〉 (岩波文庫)

メロヴィング王朝史話〈下〉 (岩波文庫)

歴史を下敷きにした文学作品として読むと非常に面白い。これが歴史学であった時代だったらとっても面白かったのに。


とりあえずネウストリア分封国のキルペリク(1世)が、下女から成り上がった王妃フレデグンドに上手に操縦されたヘタレで優柔不断で気分屋で、自分の意見のほとんどないだめすぎる王として徹底的に描写されていたので、個人的にはもうそういうイメージしか持てない、という意味では問題はあるな。
個人的には対するアウストラシア王妃であり、夫の死後子どもの摂政として大活躍すたブルンヒルドのやり口などを読みたかったのだが、まあしょうがない。


メロヴィングの理解は難しいなぁ。