子どもたちに語るヨーロッパ史

子どもたちに語るヨーロッパ史 (ちくま学芸文庫)

子どもたちに語るヨーロッパ史 (ちくま学芸文庫)

「子どもたちに語るヨーロッパ史」と「子どもたちに語る中世」の二部構成。
EUの安定と拡大化、リスボン条約締結(各国の承認による)後の大統領選出、と拡大しつつ統一を向かっているヨーロッパの現状を背景に、特に(作者がフランス人だから)フランスの子どもたちのために書かれた本。ヨーロッパ史に興味があったり、ヨーロッパ中世史を勉強したい人であったら、年齢に関係なく容易に読める入門書的な、内容としては非常にすばらしい。
中世編の問答形式はかなりおもしろかった。「信じられない! 円卓の騎士は実在したと、ずっと思っていました。」の部分は特にヒット。フランスの子どもたちは本当に信じてるんだろうか、かわいいな、と勝手に妄想。