読書月間とする

先週末に、今年の初めから続いていた諸々のことがついに修了したので(自分の個人的責任の諸々は残ってはいるが)、今月の残りは積ん読をできるだけ片づけようと思う。英語の本が二冊はあるので全部片づけるのは不可能だが。

昔話の形態学 (叢書 記号学的実践)

昔話の形態学 (叢書 記号学的実践)

です・ます調になれるのにずいぶん時間がかかってしまった。
私にとって重要であったのは前半部。モチーフではなく、物語をある一種の構造に突き詰めて考える方法論としては、かなり目から鱗であった。
すなわち、結果から導かれる機能と機能の関係論による、物語の構造論。
訳者の解説を読んで、難しかった理由の一端が分かった。つまり構造言語学とか生成文法論とか論理学とか、私が最も苦手とする分野と交錯する部分が非常に多い学問であったわけだ、形態学とか説話学とか言うものは。
自分で利用できるかは分からないが、聖人伝のような画一化されたモデルによって作成されたナラティブを読む上では心にとどめておくことは最低でもできるかな。