ル・グイン

最近寝付きが悪くなったのは急に暑くなったからにちがいない。
関係ないがマイケルに哀悼。


暗くなかった。ちょっと悲しかったけど、明るい未来が見えそうな終わり方だった。
惑星連盟、みたいなものの大使が、まだ連盟に参加していないが、参加を促すべき世界を訪れ、異文化との接触の難しさと、政治的駆け引きの道具となって人形のように扱われ、信用できないと思っていた現地人と少しずつ信頼関係を結んでゆく話、かな。


実はSF好きで萩尾望都好きでもあった若い研究者の方とお話をしたときに、「萩尾望都の『バルバラ異界』はル・グインの『天のろくろ』(残念ながら絶版。かのサンリオ文庫復刊ドットコム版ももうすでに中古しかない)へのオマージュだ」という話を聞いて、ほーっと思ってそれから一気に読んでみた。
萩尾望都自身が漫画内でル・グインの話題をしたことはなかったと思うんだが(少なくても私が手にした漫画内だけども)、無意識下にせよなんにせよ、世界観がものすごく似ていた。
両性人、というのが舞台の惑星の原生人(地球にも実験をしていた人たちによる実験的人類、ということでいいのか? もっと大きい設定を知らないのでよく分からないのだが)、岳を取っ手にてる云々、というのはなんだが、萩尾望都にもそういう主人公多いな、と思った。『11人いる!』とか、『銀の三角』とか『AーA’』とか、完全な両性だけじゃないけど『マージナル』とか。全部SFだな。当たり前か。
とりあえず手に入るだけル・グインを漁ってみようかと思う。