ヨーロッパをさすらう

ヨーロッパをさすらう異形の物語〈下〉―中世の幻想・神話・伝説

ヨーロッパをさすらう異形の物語〈下〉―中世の幻想・神話・伝説

下巻の方のイメージがでないのはアマゾンの仕様なのか?
監修者の名前で歴史学のちょっとした読み物だと思っていたが、下巻を読み終わってやっと気が付いた。これは比較神話学の黎明期の話にちがいない。そして比較神話学は気を付けないととかくトンデモの方向に進んでしまうものだが、これはどうにかこうにかそこまでいかない状態に留まっている本だ。
ヴィクトリア長を生きた作者の博学ぶりには相変わらず驚く。昔の「学者」様は本当にその頭脳がすごいと思う(なんというボキャ貧な私)。南方熊楠とかな。