項羽登場

香乱記〈2〉 (新潮文庫)

香乱記〈2〉 (新潮文庫)

全4巻の2冊目。二世皇帝になって戦乱期に突入した秦帝国末期。
次に来るのが漢になるわけだから項羽と劉邦が登場するのは当たり前だが、
今回は主人公から離れたところの話が多い。しかたがないが多すぎ。
というわけでかなり散漫な印象。
1巻でかなりの枚数割かれていた元皇太子の隠し子は軽く口の端に上るのみ。
わたしのイメージ通りのあまり賢くないけど陰謀だけは得意の宦官趙高も途中退場。
これからまた出てくるんだろうけど。


なんとなく項羽側がこれからの話のメーンになりそうでちょっとだけイヤン。
1巻での予言が一つ成就されてしまった・・・。
しかし英雄になろうとして儚く散る人間の多いことよ。