微妙・・・

あぶな坂HOTEL (クイーンズコミックス)

あぶな坂HOTEL (クイーンズコミックス)

うーん、正直言うと微妙だった。萩尾望都にしては文脈の間を読むというか、モノローグで何とはなしに暗示される登場人物の心情が無くて、非常に説明的、ゆえに饒舌に過ぎる感じがした。ただし、何度も死にかけてその度にHOTELにやってきて、晩年に「こんなに幸福な時間があった」ということを噛み締める女性の話(女の一生)は良かった。
この手の話(あの世とこの世のあわいの空間)だったら波津彬子の方が好みだ。