リアル感

kimuco2008-01-17

残念ながら新刊では手に入らない。某ゼミの某先生の本棚からお借りしました。
某研究会のために読んだのだが、大昔に「北欧神話〜」を読んだ時は、「ヴァルハラ(ハァト)」「ユグドラシル(ハァト)」「ヴァルキューレ(ハァト)」とか思いながら読んでいたのだが、いい大人になってまじめに読んでいると、汗臭そうなイメージしか起こらず。高校時代(中学時代かも)に一時期神話ものにはまって、「日本で神話を学問でやる場所は少ない。やはりエリアーデやジョセフ・キャンベルもいたシカゴ大学(両者ともそうだった気がするのだがすでに記憶アヤシく)に行くべきか、しかしアメリカだし自分としてはイギリスに」などと悩んでいた自分、消えてしまえ。
「ベオウルフ」を観に行った時もそうだが、もうすでにこういう「英雄たちが、自らの運命に翻弄されながらも、神話的世界で神話的冒険を繰り広げる」系を読むと「汗臭そう」という反応になってしまう自分の、変なリアル感覚を捨てたいような、捨てなくてもいいような。きっとアイルランドの誇る英雄、クー・フリンも汗臭そうなんだろうな。などと考えていたら落ち着いて『クリスタル・ドラゴン』すらも読むのが厳しくなりそうになってきた。『指輪物語』もホビットと妖精はいいけど人間たちは汗臭そうだなぁ、特に感動するべき後半は人間の国の話になるからきびしくなるなぁ、アラゴルン2世陛下とかも。エレッサールという名前だったらそうでもないのに。あ、でも馳夫さんだとそういう感じを超越してる気もする。
英語で読んでたからそこまで想像できなかったが、「氷と炎の歌」シリーズも汗臭そうだよ〜。そういう意味ではしょっちゅう温泉に入る機会のある「パーンの竜騎士」シリーズの竜騎士たちは清潔そうでいいわ。
でも、ちょっとやあね、自分の感覚が。ファンタジー読めなくなっちゃうかも。