ダブリン空港の厳戒態勢

最近は「何日までアイルランドにいます」とパスポートコントロールで言うと、
その日までの日付のハンコを押されて表向きの「日本人ならビザ無しで3ヶ月滞在可能」
が無効化しているダブリン空港。
本日ロンドンに住んでいる友人が日帰りでダブリンに遊びに来た。
わたしは「出口で待ってるよ」と言っていたのに彼の飛行機が到着した時間に、
やっとオコンネルで空港直行バスを捕まえた体たらく。
「到着エリアに出たら電話してくれないかな(彼は携帯を持っていない)」と思っていた時、
私の携帯が鳴った。来た! と思ったら普通に英語。
混乱しつつ相手とお話しすると「空港のアドミニストレーションだが」とか言ってる。
えー、インフォメーションならなんとなく待ち合わせがうまくいかないとかでよく分かるのに、
アドミニストレーションってなによと思っていたら、
「今日誰かが来ることになってないか」とか「今は空港にいるのか」とか、
「こちらで勉学をしているだろう」とか言ってくるので、
はい、はい、と答えていたら、ヴィザ番号を聞いてきた。
ますますよく分からない。とりあえず答えて、あと15分ぐらいで空港に着く、というと、
ああ、そうですかどうもありがとうございましたさようなら、と電話を切られて、
混乱したままバスにゆられて空港に到着。


どうやら友人がパスポートコントロールで「友人に会いに来た」と言ったため、
確認の電話をされたことが判明。
こちらの身分を確認するためにヴィザの番号を聞かれたことが分かった。


なんか知らんが異常に厳しいな、ダブリン空港。
北との和戦協定が結ばれる前より格段に厳しいんだが、
そういう政治的な問題じゃなくひょっとして「不法労働」に対して警戒するようになったのか、
と思い至ってなんだかちょっと悲しくなった。
アイルランド人はフレンドリー」というのは昔からそういうふりをしている人が、
特にダブリンに多いことは分かっていたが、
そういう皮をすでにとっくにかなぐり捨てて、
なんだか他人に激しく厳しいだけの国になりつつあるのかも知れない。
古き良き田舎が「ケルティック・タイガー」に蹂躙されているようなイメージ。