今日のアイルランド・首相の噂って…

少しは現代政治に興味のあるふりをしてみる。


本日のIrish Independent紙一面の記事

All smiles Just like old times with Bertie and Michael


TANAISTE Michael McDowell refused again yesterday to say he has confidence in Taoiseach Bertie Ahern.
But the pair were all smiles and apparently on the best of terms when they met at the annual 1916 commemoration ceremony at Arbour Hill, Dublin as our picture shows.
They appeared much more relaxed far from the din of daily election battles. Despite having demanded answers about the Taoiseach's finances in the 1990s, the Minister for Justice said he would now give Mr Ahern elbow room and time to prepare his response.
Instead, the PD leader rounded on the opposition parties, claiming that they are "running like scalded cats" from the issue.



(写真:右がバーティー、左がマイケル。
首相、こうやってみると結構悪人顔)


以前のように微笑みに終始したバーティーとマイケル


マイケル・マクダウェル副首相は昨日再び、バーティー・アハーン首相への信任を表明することを拒否した。
しかし、写真に見られるように、ダブリンのアーバーヒルで催された例年の1916年記念祭で、二人は微笑みに終始し、非常に仲のよい様子をさらしていた。
彼らは連日の選挙戦の争乱とは一転して、非常にリラックスした様子であった。1990年代の首相の資金問題に関する返答を要求してきたにもかかわらず、当の法務大臣*1は、今のところアハーン氏には返答の準備のための余地と時間を認めているつもりだ、と発言した。
それよりも、PD党*2の党首は反対する党に噛みつき、彼らがこの問題から「やけどした猫のように*3逃げ回っている」と非難している。

知人の話によると、アハーン首相は彼の政治的「師匠」でもある、昨年亡くなった元首相、チャールズ・ホーヒーの時代から、黒い噂のお金を手に入れている、らしい。ホーヒーは税金で豪邸買ったり、パリで豪華なホテル泊まって豪華な食事をしたりしていたらしい。つまり、上記の記事における「資金問題」というのもこの手のものなのかな、と思える。しかしなんでそんな首相を選んだ上に、二期も務めさせたかなぁ、アイルランド人よ。(田中角栄竹下登とか金丸信との関係と一緒か? 竹下はまさに金の問題で総辞職したしな。ということを考えると日本も腐ってるから、アイルランド人を笑うことはできない、と)
今年の選挙で年貢の納め時になるかそれとも続投か。現在のところ三期連続で首相を務めたのは初代首相で独立運動の英雄の一人でもある、デ・ヴァレラのみ。
ちなみに選挙の日程は今のところまだ発表されていないが、今月中に発表される見込みらしい。

*1:副首相と兼任

*2:連立与党を組んでいるProgressive Democrats。副首相が所属する党でもある

*3:英語の表現で、「猛烈な勢いで(動き回る)」という意味。研究者のリーダーズ英和辞典より