今日買った気になる「ケルト」小説

本屋の「SF、ファンタジー」コーナーを端から30分以上に渡って舐めるように捜索していたわたしのアンテナにピピッと引っかかったものを発見。

The Well of Yearning: Book One of The Wellspring Trilogy

The Well of Yearning: Book One of The Wellspring Trilogy

「泉三部作」の第1作目、とのこと。

ギー・ダルヴィルは、義務を果たせなかったためにその特権的軍事的修道会から追放されるまで、聖ヨハネ騎士団の騎士であった。彼は運を失ったことをある男のせいとしていた。アイルランド出身のテンプル騎士団の騎士、ロバート・フィッツウイリアムである。
しかし報復を求めているさなか、ギーはいにしえの力がアイルランドで活動していることを知る。戦の噂のもと、不可思議な「異界」が感じてられていた。美しく恐ろしいイーファ、「夜の女王」が死すべき人間たちの世界を襲うための軍勢を招集しているのだ。女王はあるものを確かめている時、影ある魂あることを感じ、ギーに、その助力の見返りとしてアイルランドの覇王権を約束する。そして、いずれ後にはイングランドの王権をも、と。
しかしギーは、気づかぬうちに「監視者たち(the Watchers)」と呼ばれるナーヘアリーの恐るべき復讐の力を解き放ってしまっていた。数百年もの間「ドゥン・グールの井戸」で拘束されてきた、この悪意ある生き物が一度解放されてしまえば、その猛るさまは限度を知らない。
そんなときもう一人の旅人がその島にやってきた。未来をのぞき見る異能を与えられた若きベネディクト界の修道士である。「放浪者たち(the Wanderers)」との物語と「監視者たち」の話を記すこと、これが彼の運命となるのである。しかしまず彼はある神秘を解決し、荒々しいアイルランド的な方法に慣れ、彼の魂の燃えるような飢えを満足させなければならない。彼が気づくいていなかろうと、彼は神秘的な「切望の井戸」を求めこの汀にやってきたのだから・・・。


聖ヨハネ騎士団のフランス人、彼に仇なしたとされるテンプル騎士団アイルランド人、そしてベネディクト派の修道士の登場する、アイルランドを舞台にした「ケルト」「ケルト」したファンタジー。「ケルト」云々はいいとして、登場人物の属性が堪らん。
裏表紙の内容を訳していて気になった「放浪者たち」。なんだろうこれ、と思って本を開いてみると、著者の他の作品の中に、「放浪者たち三部作」と「監視者たち三部作」というのがすでに・・・。えぇぇぇぇぇ! 買ってきちゃったがひょっとしてこれの前に6作読まなきゃいけないのか〜〜〜〜〜??? この本が読み出せるのは相当先なので、しばらく様子見だな。