クローン牛

クローン食品に安全宣言=来年中に認可も−米FDA


12月29日15時0分配信 時事通信

 【ワシントン28日時事】米食品医薬品局(FDA)は28日、体細胞クローン技術を使って誕生した牛、豚、ヤギについて、その子孫を含めて肉や乳製品を飲食しても安全上の問題はないとする報告を発表した。
 報告に対する一般からの意見聴取を来年4月2日まで行い、食品として販売を認可するかどうか最終決定する。認可時期は未定だが、来年中の認可も「考えられる」(FDAのサンドロフ獣医学センター長)という。認可されれば世界初。同センター長は「その場合、通常の食肉と同様に輸出されることになるだろう」としている。 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061229-00000054-jij-int

必死だな、アメリカwって感じなのだが、ここで素朴な疑問。例えばお高級料理屋で「仔牛のなんちゃら」という料理があって、その材料がクローン牛だった場合、これは正しいのかそれとも一種の詐欺に当たるのか、ということなんだが。
つまり、確定はしていないんだろうけど、クローン牛って誕生からの年齢は「仔牛(これって一体いくつの牛までに言えることなんだろう? 多分決まってるんだろうけど)」だとしても、体細胞の年齢は実は親(というかクローンの元となった牛)の年齢+誕生してからの年数(仔牛だと月数?)、になる、ということらしいし。

「ドリー」は・・・、一歳の時点でもう老化を疑わせる兆候を示した。細胞の染色体の末端にあって、細胞分裂を繰り返す度に短くなる「テロメア」という部分が六歳の羊並みに短く、昨年には高齢の羊に特徴的な関節炎を患っていることもわかった。「ドリー」が親の年齢を加算して誕生したのではないか、という疑いは、ここから出ている。

神戸新聞、2003年2月24日の社説から一部抜粋。
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/030224ja17570.html


しかし、クローン牛が誕生してからどれぐらいの年数が経っての判断なんだろう? 10年ぐらいじゃ短すぎて大笑いだ。食べ物って生物すべてにとって必須のものであるからこそ、その影響は計り知れないわけで。食べた人の子供に影響はないのだろうか、とかまで考えたら100年ぐらいみてくれないと。だいたいBSEだってより多く、効率的に肉を手に入れるために、本来の牛の生態からはあり得ない肉食、場合によっては「共食い」をさせる、という非自然的なことを行ったことによって引き起こされた問題なのだから、もう少し慎重にして欲しかった。まあ、アメリカ人だからしょうがないか。俺様いちば〜ん、な国だからな。平家にあらずんば人にあらず、だからな。
詐欺かどうかはともかく、今のところまだアメリカ産牛肉の輸入再開には至っていないようだが(海外にいるとこういうことに疎い。至っていないのよね?)、BSE+クローン牛という二つの危険が明らかになるわけで、安かろうがなんだろうが、ますます買う気はなくなるのであった。他人の好みについては何も言わないが、自分としては吉牛も避けたい。