アイルランドの歴史

Youtubeっていろいろなものがあるのだな。BBCの「The Celts」でもないかな、と思って検索していたら、アイルランドの歴史のドキュメンタリーを発見。
http://www.youtube.com/watch?v=kD5yrqkm9Y0&search=celt
英語がアイルランド人ものなので、おそらくアイルランドで作られたものなんだろうけれど、一昔か二昔ぐらいの認識における初期中世、という様子が一部に感じられる。まるでHigh-KingがTaraから実質的に支配権を行使していたような印象を与えてしまいそうだが、まあ、そんな細かいところまでやっていても、ドキュメンタリーとしては面白くないんだろうな、と思えば致し方なし。特にアイルランド人自身に「ケルト」人、「ケルト」文化(これが一番定義付けされずに一人歩きしているとしか思えない言葉なのだが)の正当なる後継者として、アイデンティティの構築を積極的に行っているようなので、こういう形になるのは必然といえば必然かもしれない。日本史で卑弥呼の呪術的役割と、それによって作られた邪馬台国という国、を日本の原型として歴史で教えてしまっているような印象ではあるが。
歴史に物語性は必要なのかそうでないのか、ちょっと考えさせられた。見てて楽しいことは楽しいんだけど、はっ、と自分の立場を顧みると、楽しければいい、というわけでもない、でもドキュメンタリーもエンターテイメントなんだ、と思えば楽しければいいじゃん、とも思えてしまう。元来、歴史が好きで、気がついたらいまのような泥沼(敢えて言っちゃうけど)に陥っている状態からすれば、やればやるほど歴史の、過去の多くの人たちの物語としての楽しさから遠ざかってしまうのは、宿命として片づけてしまうには皮肉すぎるな。ちっ。