寒かった

キャンパス内にて

寒い寒いとは言っても、なにか違うなー、と思っていたが、今日気がついた。いつも朝(と言っても10時頃)や夜、外にいても、白い息を吐かない。寒いけれど、関東のようなぴーんと空気が張っているような、気合いを入れないと横っ面をはたかれそうな、そういう寒さではないのだ。一日の気温の差が大して違わないこともあるのだろう。氷が張ってるのを見たことがない。霜が降りてるのを数回見た程度。
それでもやはりどうしようもなく寒く感じる理由は、おそらく暖房設備の違い。日本の場合、アイルランドに比べたら格段に使用料の安い電気、場合によってはガス、本格的に石油、等の燃料によって室内は真に暖かい。さらにコタツ、なくても電気カーペット、と足下から暖めてくれるものまである。ところが一方である。一般論では語れないので、自室の話に限定するが、この寮の部屋の暖房は暖められた空気が出るものだ。セントラル・ヒーティングではない。そしてその暖気は科学的法則に従って上へ、上へと上がり、足下は冷えたまま。日本だと冬でも暖房の効いた部屋でアイスを食べる、っていうのはかなり楽しいが、ダブリンで食べたいとは思わないなー。わざわざ寒くなってどうする。そして風呂は運次第で水になったり、温いままだったりするのだから。
と、今日つらつらと寒さについて考えたのは、今日はたぶんこの冬一番の寒さだったからだ。見えにくいけど、降ったのよ、雪。この冬二度目の雪。滅多に雪の降らない国なので、アイリッシュは大興奮。写真を撮っていたら、横を通り抜けざまに友人に「おい、カメラ持ってる」と聞きあってるアイリッシュ。普通は撮らないよ、雪なんて、と思ったが、まあ、これも「はてな」を使う練習になるか、と思い、撮ってみた。風が強いのはお約束なので、見た目は吹雪。「寝ると死ぬぞ」みたいな感じだったが、5分で終了。
もうしばらく寒いらしい。でも今日、この寒さの中けなげに咲く水仙群を発見。春を感じた。・・・訳ではない。梅みたいな、桜みたいな花が12月から咲いてるのを見れば(そしていまだに咲き続けている)、花は気温ではなく、日照時間に反応するのね、と思って現実的になる。確かに日照時間は劇的に延びたけど、気温は結局上がらないままなのだ。