にゃつへの扉

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

十うん年ぶりに読んだ。ふと読みたくなったんだ。目前に控えているやらなきゃいけないものから目をそらしたかったんだけどさ(でも頼まれる前から読み出していたんだよ、ゴメンね、無氏)。
すっかり内容は忘れていて、覚えていたのは「にゃんこと、時間を行ったり来たり」程度。
猫小説だったのは最初の半分(と1950年代の70年代の想像)。後半の半分はトントン拍子に突き進む主人公と、1950年代が想像する2001年の進んだ社会。最後の四分の一は「素直でそれなりにかわいく猫好きで自分のことを慕ってくれる十歳以上も年の離れた少女」を「女と友人にだまされて丸裸にさらた男」がどのようにして嫁にするかという萌え話、だった。えぇぇぇぇ。ハッピーエンド。
にゃんこカッコイイよ、にゃんこ。名前が。護民官ペトロニウスハインラインってこれ以外に2冊しか読んでいないが(そして『メトセラの子』は内容をまったく覚えていない)、『月は無慈悲な夜の女王』のマイク共々かわいくて今なら「萌え〜〜」といってもいいキャラだな。